鎧馬武士
アジアの強国として名を馳せたコグリョは強い軍事力を持っていました。
社会科学院の歴史研究所の研究者であるキム・ソルギョンさんのお話です。
「鎧馬は兜と脚の下のほうまで着せる鎧、そして飾りつけのものに大別されますが、各部位が敵軍の攻撃から馬を保護し、また馬の動作に何の支障もきたさないような形からなっています。
兜は丸一つの鉄板で作りましたが、目の部分は円形に切り抜き、頬の保護用の板と花びら模様の耳の保護用の板がついていました」
コグリョの壁画古墳であるコグクウォン王陵などに鎧馬武士の絵が見られます。
壁画に描かれた武士の鎧はどれもが幅は2~3センチメートル、長さは3~4センチメートルの鉄の板切れを多くつなぎ合わせ、馬に着せた鎧はそれより大きい板切れでつなぎ合わせました。
馬の鎧は皮製のものもありました。
武士と馬に皆鎧を着せたというのは、当時、コグリョの製鉄技術がとても高い水準で、その潜在力また強かった事を見せています。