共産主義的母親栄誉賞が制定されたのにはわけがありました。
　第５回全国母親大会を数カ月控えたある日のことでした。
　敬愛する金正恩総書記は党中央委員会の関係部門の人たちに共産主義的母親栄誉賞を制定して授けることについて教えました。
　その後の１０月のある日、再び関係者を呼び、共産主義的母親栄誉賞を授かる資格のある立派な母親は女性同盟員に限らず、労働党の党員と職業同盟員、農業勤労者同盟員の中にもいるとし、共産主義的母親栄誉賞の制定問題を幅広く研究して報告する課題を与えました。
　そして、共産主義的母親栄誉賞を授かる女性に総書記のネーム入りの金の指輪を授け、朝鮮労働党中央委員会名義の共産主義的母親栄誉賞の賞状を立派に作るようにと言いました。
　その後も総書記は共産主義的母親栄誉賞の賞状と金の指輪、贈り物の明細のデザインを何度も詳しく指導しました。
　その年の１２月、この国の息子、娘みなの深い尊敬と期待の中に行われた第５回全国母親大会に出席した金正恩総書記は、共産主義的母親栄誉賞を授かった母親たちに会いました。
　その中には３人の子をみな立派な科学者に育てたピョンヤン市テソン区域に住むナム・ギルヒョンさんもいました。
　「大会に参加した私をとても重んじ、幹部壇に座らせました。
　選出されるときまで知りませんでしたが、光栄にも金正恩総書記をお迎えした大会に参加したのです。涙がとめどなく流れました。
　私が共産主義的母親栄誉賞を授かるとは想像もつかなかったことでした。
　共産主義的母親を選出することすら全く知らずに大会に参加したのですから。
　栄誉賞を授かった光栄を何と言い表して良いか分かりません。
　金正恩総書記は、家族みなが科学者で、名誉称号を授かったことを高く評価し、８０歳を越した私を共産主義的母親に押し立てました。ただ、感謝の思いだけでした」
　共産主義的母親栄誉賞は金正恩総書記が朝鮮の女性の鑑となる母親に与える高い表彰です。