演説は次の通りである。
親愛なる代議員の皆さん!
尊敬する常任委員長同志と副議長同志の皆さん!
傍聴者の皆さん!
朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第13回会議は、共和国憲法が付与した使命と権限に立脚して、そして、全ての代議員たちの積極的な参与と討議によって議事日程を成功裏に進めています。
私は、われわれの最高主権機関が社会主義制度の強化・発展と国家の全面的興隆をより一層促進する上で実践的意義の大きい差し迫った問題を解決するための法律的・制度的保証をもたらす重大な国事を責任を持って、目的志向性を持って推し進めていることを満足に思っています。
わが人民の自主的権利と総意の代表者として、社会主義建設の各方面において課された責務に極めて誠実であり、またこのように国家の政策と政府の活動の完備のための立法活動においても重任を果たしている最高人民会議代議員の皆さんに激励のあいさつを送りつつ、党と政府、国防安全及び社会経済部門指導機関の幹部も少なからず傍聴しているこの場を借りて、今年の現在まで収めた成果と共に、今後の国家建設と国家活動における一連の重要な問題について強調したいと思います。
同志の皆さん!
わが党と共和国政府が現段階の活動を締めくくる2025年に、国家の全面的発展のために科学的に計算し、より動員力のある計画を立てた膨大かつ重要な事業が強力かつバランスよく推進されて、現在まで意味のある成果が達成されました。
来る12月に招集される第13回党中央委員会総会が総評するでしょうが、この席で予測してみると、私は今年度の計画を含めて5カ年計画が成功裏に完遂されるものと見なしており、これについて朝鮮労働党第9回大会に報告するようになるものと確信しています。
党創立80周年を高い勤労の成果をもって輝かせようとする公民たちの政治的熱意は年頭から高く発揮され、上半期についで下半期にも連続的な前進と果敢な闘争へとつながりました。
そのため、わが党の創立80周年を迎え、歴史的な第9回党大会を控えている重要な年である2025年に、第8期党中央委員会が設計した5カ年計画の完遂は確定的なものとなっています。
今年に入って9カ月間に達成された結実は決して少なくないし、全般的な気勢と雰囲気も上々です。
何よりも、金属と化学、電力と機械工業をはじめとする基幹工業部門と主要経済部門で今年度の人民経済計画を基本的に遂行しています。
もちろん、今はまだ自己満足する水準ではありませんが、大半の企業体で課された生産目標を必ず達成するための熱意が非常に高く、実質的な結果が出ているのは極めて良いことです。
農業部門は昨年についで今年も安定的な作柄をもたらし、国家の穀物生産目標の達成を見通しています。
農業部門の幹部と勤労者の献身的な努力により、今年の早生穀物の生産と買付け計画が超過遂行されたのはかつて見られなかった実績であり、わが党が新たに提示した小麦の栽培奨励政策の正当性と生命力を現実によって実証しています。
現在、裏作穀物の作柄も良好なので、計画された今年度の穀物生産目標を達成できる見通しは確実なものです。
農作業の機械化の比重を高めることに力を入れた結果、前年より2パーセント以上も上がりましたが、農業生産の土台がさらに強化されたのは、今後より確信を持って前進できる大きな元手となります。
かつて口先だけで唱えていた弊害を正し、種子革命、二毛作、科学農業、機械農作業が農業生産に実際の変革をもたらすしっかりした構成となり、農場を心から支援する全人民の誠心も高まり、毎年営農に支障をきたしていた自然災害の対応能力もそれくらいなら向上したと言えます。
国家の振興を最も明白に、否認の余地もなく見せているのは建設部門です。
まず、産業建設について言うならば、基幹工業と軽工業部門で近代化の水準が高く、能力の大きい生産拠点を造成する工事が刻苦奮闘の中で頑強に進められ、タンチョン発電所第1段階工事とリョンソン機械連合企業所の改造・近代化をはじめとする重要プロジェクトが完工の日を控えています。
昨年の水害を癒して西北辺の大変革をもたらしたアムノク江畔には、軍人建設者と青年集団の力強い創造闘争によって、大規模の温室農場がはっきりした姿を現しています。
5カ年計画期間に首都に5万世帯の住宅を建設する膨大な事業が当初の計画をはるかに上回って強力に推進されている中、ファソン地区第4段階の建設が工程計画通りに順調に進められており、コムドク地区の数百世帯の住宅と全国各地の数万世帯の農村住宅が今年中に完工するでしょう。
ウォンサン・カルマ 海岸観光地区が立派に完工して全国各地の人民がひっきりなしに訪れて休養を楽しみ、サムジヨン観光地区建設が力強く展開され、ピョンヤン総合病院が竣工を前にしていることをはじめ、朝鮮式の新しい文明を象徴し、わが国家の飛躍的な前進を実感させる創造物が数多く立ち上がっていることも刮目すべき成果です。
新時代の地方発展政策を拡大・実施して20の市・郡の地方工業工場を初年より発展的に建設する一方、地域人民の生活の質を根本的に改善するのに必須の保健医療施設と総合的な文化サービス拠点を提供する今一つの膨大な事業もモデルケース段階で成功裏に進められています。
特に、地域の発展潜在力の増大に大きな土台を確保し、地方を変革させる上で実体的な目標となりうるラクウォン郡浅海養殖事業所と漁村文化住宅地区が半年余りの間に完工しました。
社会主義国家の政権党と政府が自己の政策に確信を持ち、より強力な指導力を発揮して人民のための奉仕に全力を尽くすようにする上で、人民の喜びと笑い声のように力となり、頼りとなるものはありません。
人民が国家から与えられた近代的な住宅で新しい生活を始め、自分の地方の確実な変革を肌で感じるようにし、果敢な努力によって未来の目標を当代の現実としてたぐり寄せるこのような成果こそは、われわれの経済の志向と興隆の目標を明確に際立たせ、われわれの社会主義制度に生命力を与える大きな原動力となりま す。
科学と教育、保健医療、芸術とスポーツ部門においても注目すべき成果が収められて、国家社会生活の全領域で開花・発展の様相が顕著になり、人民に喜びと活力を与えています。
祖国解放80周年と共和国創建77周年、戦勝節をはじめとする慶祝の契機に、わが国家はその尊厳と地位を今一度力強く誇示し、わが人民は自尊と自力繁栄の意志を倍加しました。
わが党と政府は、国防力の強化においても絶え間ない飛躍的前進を遂げています。
党の海軍武力の強化路線によって、多角的な海上軍事任務の遂行が可能な駆逐艦を成功裏に建造して海洋主権守護の戦略的な軸をしっかり築き上げ、海洋強国の建設で重大な第一歩を踏み出すとともに、最近、戦略武力の不断の強化と能力の拡大から通常武力装備の戦闘的性能の向上に至るまで明確な目標を確立するなど、意義の大きい変化を導き出しました。
この他にも、われわれは秘密兵器を新たに保有し、われわれの軍事的力をより急速に飛躍させることに大きく寄与する国防科学研究成果も少なからず収めました。
われわれが今年の9カ月間に作り出した国家の資産と人民の財産がどれほど大きく貴いものであり、社会主義の著しい発展を確信を持って促進していくわれわれの闘争領域がどれほど広くなったかということが誇示されました。
最高人民会議第14期第1回会議が開かれた6年前までは見通しとなっていた自力富強、自力繁栄の土台が各方面で確実に構築され、当時は理想に過ぎなかった社会主義建設の全面的発展局面はもはや確固たるものとなりました。
今は誰も、いかなる逆境も、主体的な力を増大させ、自己の発展の里程標に沿って自己の方式で前進していくわが国家と人民の前進を押しとどめることも、遅らせることもできないということが定説となりました。
外部勢力の悪辣な妨害も、史上初の保健医療危機と重なる災害危機も、われわれの力、われわれの団結に打ち勝つことができませんでした。
これらは全て全党、全国、全人民が第8回党大会の決定を必勝の闘争綱領として高く掲げ、厳しい挑戦と難局を頑強に乗り越えながら、年ごとに前例のない強靭さと実践力を発揮して飛躍の踏み台をしっかりと築き上げた結果です。
この過程で自己の偉業、自己の未来を力強く開拓していくわれわれの意志と自信はさらに強くなり、全ての人の役割と前進力はより一層強化されました。
この国の至る所で誰もが著しい変化を実感しており、自分の祖国に対する誇りと熱愛で強く結ばれ、一層固く団結しています。
80年に近い共和国の長い歴史において、祖国に対する人民の誇りと熱愛がこのように高い境地に達したことはいまだかつてなかったと自負しています。
われわれにとって経済的成長や軍事力の強化も大きな意義を持ちますが、それよりさらに重要で、何十、何百倍も威力あるものは、主体である人間の精神力であり、政治的・思想的力の準備です。
経済的側面より思想的側面で潜在力と可能性を探し求め、全ての領域で思想の力、政治攻勢をもって万事を解決していくわが党と共和国政府の指導方式によって、サンウォン・セメント連合企業所の労働者階級が点じた増産・節約、競争運動の炎が全国に革命熱、闘争熱をさらに昇華させ、祖国の名誉と尊厳を守り抜くために生命も惜しみなくささげた海外作戦部隊参戦烈士の英雄的精神に鼓舞されて、全人民的な愛国的熱意と集団的英雄主義が一層強く発揮されています。
今後の勝利と成功、発展においてこれは何よりも大切で威力あるものです。
私はこの機会を借りて、党と政府の政策を常に絶対支持し、果敢な闘争と素晴らしい創造の結実をもって実現していく共和国の全ての公民に心から感謝のあいさつを送ります。
代議員の皆さん!
国家社会生活の各分野で建国以来、未曽有の変革をもたらした前進の気勢をさらに高めて、重大な時代的課題と革命任務を成功裏に遂行することによって、わが共和国をなんぴとも手出しができない強大な国、人民の理想社会に建設するというのがわれわれの闘争の真の目的であり、揺るぎない自信です。
国家の全面的興隆のための闘争が類例のない高揚期に入った現時点で、わが党と人民は政府のより正確かつ積極的な役割を期待しています。
共和国政府は、その活動において人民的性格を一層強化し、わが人民特有の団結力と創造力を最大限に発揮させる原則を堅持すべきです。
今、少なからずの単位では、勤労者の労働条件、生活条件に関心を払わず、生産計画や建設課題の遂行にのみ偏重する傾向が普遍的に現れています。
われわれは、いかなる環境の下でも人間中心の社会主義本態を曇らせてはならず、生産に先だって人間を優先視し、生産者の健康と便利を図るための初歩的な問題から一つ一つ解決していくべきです。
現在、全国的に農作を締めくくるための活動が本格的に進められていますが、計画遂行を口実に、農場員の分配量から差し引いたり、穀物をあれこれと不法処理する行為が現れないようにすべきです。
われわれには計画通りの穀物生産高も必要ですが、農場員の権益がより重要であり、党の政策を絶対的に信頼する民心がさらに大切です。
政策の実行過程で権力乱用や官僚主義に走り、人民の利益を侵害するなど、わが国家の人民的性格に反するいささかの要素も容認してはならず、全ての国家活動を一心団結の強化に徹底的に志向させるべきです。
国家活動を展開し実行する過程を、人民大衆の底知れない力を最大限に発揚させる過程にすることが極めて重要です。
言い換えれば、われわれの前進途上に横たわる主・客観的な障害を克服する上でも、現段階における必須の課題を思い切って解決する上でも、わが人民の無比の革命性と愛国心を重んじ、その大きな力を奮起させることが国家活動の全過程に貫かれるようにしなければなりません。
内閣の組織動員者としての役割を不断に強めなければなりません。
内閣は、政府の使命を果たせる執行機関と陣容を持っており、当該の権限も行使できるため、全ての構成機関がその機能を円滑に遂行するように正しく指揮・調整し、統制すべきです。
そして、集団的協議を通じて部門別執行機関間の連係や協同を緊密にし、活動全般と各部門の活動を同時に定期的に把握・管理し、経済幹部の中で現れる主観と即興、本位主義と功名心をなくし、無責任さと無知無能を一掃するための実際の改善対策を講じるべきです。
国家活動全般に厳格な財政規律を確立して、流用と浪費、横領のような否定的要素が浸透する隙を与えてはならず、投資された資金が自立経済の土台強化と人民の福利に効果的かつ正確に使われるようにすべきです。
わが国の原動力に依拠して国家活動全般を安定させ、持続的な経済発展を遂げる上で、経済管理問題を正しく解決することは焦眉の課題となっています。
抜本的に現存の経済活動に内在する矛盾点と欠点の原因を正確に究明し、社会主義建設を力強く牽引できる現実的かつ合理的な経済管理方法を樹立するための対策を早急に講じるべきです。
今年から地方発展政策は、昨年の成果と経験、地方を多角的かつ持続的な発展軌道に乗せる上で持ち上がる長期的な要求に基づいて、さらに拡大・実行される新たな段階に入りました。
関連部門と単位は、地方発展政策対象の設計で科学性と実用性を徹底的に保障し、設備製作の質を高めるとともに、規格化の実現をはじめ地方発展事業の深化に合わせて責任感をさらに強めるべきです。
地方中興、農村振興において各道・市・郡が主人としての役割を果たすことが重要です。
海を控えている道は、浅海養殖拠点を計画的に建設することをはじめ、地域的特性に合わせて経済的潜在力を動員・利用して人民に実質的な恩恵を被らせる仕事と、新しい地方発展政策の実体をモデルとして自分の地方の様相を一新するための仕事を探し出して目的志向性を持って展開すべきです。
昨年、ソンチョン郡でも強調したことですが、今、市・郡の建設陣が主力となって進めている農村住宅建設の質的水準が低いのが問題です。
市・郡の建設技能工の陣容を抜本的に強化し、建設装備の水準を高め、建材生産の土台をしっかりと補強しなければなりません。
これをおろそかにすれば、地方発展政策の前途に問題が生じ、深刻なことを招きかねません。
各道・市・郡は、党政策の要求に即して新時代の農村革命綱領の実行を担当すべき人材隊伍、社会主義農村を変革させる担当者を系統的に多く育成するための活動も着実かつ丹念に行うべきです。
われわれが何らかの偶然ではなく、自活自決でさらに強くなり、繁栄するためには、科学技術の力に依拠するほかなく、わが国家の発展前途は科学技術力の絶え間ない増大にかかっています。
国家的に人材資源を効果的に動員・利用し、科学技術の持続的な発展を保証できる整然たる活動体系と秩序を確立し、全ての部門と単位で科学技術陣をしっかりと固め、現実から提起される技術上の問題を成功裏に解決しなければなりません。
教育部門は、第2次全般的12年制義務教育綱領の実行を契機に、児童・生徒・学生に世界の先進水準の教育を実施できる万般の準備を整え、大学で新たに編成した学科別教育綱領を着実に実行して現実が求める人材をより多く育成すべきです。
ここで特に強調すべきことは、教員の水準と能力、専門性を高める問題です。
教員問題を解決してこそ教育が立ち直るものですから、師範教育の質的水準を高め、教員再教育制度を強化し、特に、地方と農村の教員に先進的な授業資源が多く入るようにすべきです。
歴史的な保健医療革命時代の要求に即して、各級治療予防機関を一新し、医療サービスの水準を根本的に向上させ、製薬工業をはじめ保健医療部門の物質的・技術的土台を強化するための活動を強力に推し進めなければなりません。
社会主義法律制度を不断に改善し、国家社会生活で法律の機能と役割を強化しなければなりません。
最高人民会議常任委員会は、新しく提示される党政策の実行を法律的に保証できるように部門別の法律を不断に修正・補足し、各分野の活動がより合理的かつ円滑に行われるようにするとともに、統制力を強化できるように法律的・制度的装置を完備する活動を着実に行うべきです。
法律執行機関は、最近、外国との交流が活発になる実情に即して、われわれの制度を蝕み、わが国の公民を変質させようとする敵の蠢動と、社会的・政治的安定を破壊するあらゆる犯罪行為との闘争をさらに策略的かつ攻勢的に、全面的かつ厳格に繰り広げるべきです。
党と国家の決定の実行を妨げ怠る傾向、国家経済秩序や人民経済計画規律に違反し、人民の利益を侵害する傾向、国家防衛力の向上に支障をきたす傾向に対する法律的監視と統制の度合いを強め、一旦現れた犯罪行為に対しては容赦なく革命的独裁を実施しなければなりません。
わが共和国はいかなる従属や支配も絶対に許さない自主的な社会主義国家であり、自衛的国防力の強化は一瞬たりとも停滞したりいささかも譲歩できない第一の国事です。
われわれは、既存の強力な戦争抑止力に基づいて国家の主権と安全を守り抜くための事業で責任感を発揮しなければならず、あらゆる軍事的脅威を撃破できるより強大な力を絶えず備蓄しなければなりません。
現代戦の特性に即して、民間防衛武力の対応態勢を十分に整えるための活動を強力に推し進め、全国家的・全人民的防衛体系の威力を一層向上させ、誰もが祖国防衛を最高の愛国と見なし、人民軍を真心を込めて支援する国風がより高く発揮されるようにすべきです。
今日この場で、特別に、わが人民の間で発揚されている立派な善行についても紹介したいと思います。
最近、ロシア連邦のクルスク州解放作戦に参加したわれわれの海外作戦部隊戦闘員の英雄的偉勲が報じられた後、集団的英雄主義が全社会を支配し、青壮年の間
で人民軍入隊志願の熱気がかつてなく高揚したことをはじめ、朝鮮人、朝鮮の名誉をかけて愛国闘争に決起する肯定的な雰囲気が高まっています。
そんな中で、海外作戦参戦者と遺族を誠意を尽くして支援し、生活に役立てるよう資金を寄付する善行が社会的に多く発揮されました。
この8月22日から現在まで1カ月足らずの間に、数万人の幹部と従業員、住民が参戦英雄たちのための戦闘偉勲記念館と戦闘偉勲記念碑の建立、セッピョル通りの建設、烈士遺族の生活保障の助けになることを望んで多額の資金を寄贈しました。
彼らの中には戦傷栄誉軍人もおれば、農場員もおり、科学者や扶養女性もいます。
このような立派な気風の拡大に伴って、海外軍事作戦参戦者と遺族のための寄贈金を利用する問題が提起されましたが、彼らを世話するのはあくまでも党と国家の責任ですので、私は寄贈した資金を当事者に責任を持って返し、共和国政府の名で心からの謝意を表するとともに、彼らの善行を広く紹介・宣伝するようにしました。
これらの善行は、わが人民特有の美徳と高尚な道徳、われわれの社会の強固さと団結力の本質、その威力を十分に示しています。
私はこの場を借りて、清らかな心を持ってわれわれの英雄的な参戦勇士たちと遺族に美徳を発揮した支援者と寄付者に共和国政府を代表して謝意を表します。
同志の皆さん!
わが国家の全面的な発展を目指す歴史的な道程を続けていく上で鍵となり決定的な変数となるのは、激突する国際政治気流と変転する時代的条件の下でわが国家の安全をいかに守り抜くかという問題です。
私は今日この場で、わが国家の安全と地域情勢に決定的な影響を及ぼす対米・対韓関係の現況と両立の性質、対外活動において堅持すべき原則的な立場について明らかにしたいと思います。
今日、急速に崩壊する覇権を維持しようとする米国とその陣営の理性を失った野望と節度のない力の濫用によって、世界的な不安と総体的危機が増大している中、朝鮮民主主義人民共和国を巡る安全構図は依然として深刻な挑戦に直面しています。
特に、朝鮮半島を巡る客観的な安保状況は文字通り、最悪の記録更新を重ねています。
米国とその追随国は、朝鮮民主主義人民共和国の安全上の憂慮を無視し、情勢の緊張をさらに激化させる挑発的な行為を常習的に働いており、その危険性は今日、数年前とも違うものとして感じられるほど大きくなりました。
米国の覇権志向的な「インド太平洋戦略」とその実現のためのシナリオに従って米韓・米日軍事同盟と米日韓3角軍事共助体制がより攻撃的かつ侵略的な実体に変異しており、そこから直接的な被害を受けるのはほかならぬわが国家の安全環境です。
朝鮮民主主義人民共和国に反対するさまざまな二カ国及び多国間戦争演習が同時多発的に時空的な空白なしに続き、そこにより多くの核要素が含まれていることが、われわれの直面している現実です。
以前には、朝鮮半島の周辺環境が毎年季節風のように3月と8月にヒステリックに強行される米韓の大規模戦争演習を契機に緊張激化の絶頂に達したとすれば、今は一年中各種の二カ国・多国間合同軍事演習の相次ぐ強行と戦略資産の頻繁な投入による持続的かつ慢性的な情勢悪化に苦しんでいます。
先月、米韓の大規模合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・シールド」の実行で情勢を最悪に追い込んだ敵が、9月に入っても絶え間なくわが国家に対する軍事的圧迫の度合いをより一層強めているのが、これに対する明白な傍証となります。
さらに重大なのは、米国と韓国の前政権がわが国家に対する核兵器使用を前提として作成した「核作戦指針」なるものが現政権に濾過なしに継承され、それに基づく核戦争計画がより実際的かつ具体的な犯行の段階に入ったことです。
最近にも米国と韓国は前政権から譲り受けた「核作戦指針」に従って、わが国家を核兵器で攻撃する手順と方式を熟達するための「アイアン・メイス」という露骨な核戦争試演を再び強行し、同時に米日韓の三カ国が参加する多領域合同軍事演習というものも繰り広げました。
これは、敵手国が政権交替とは関係なしに代々伝授してきた対朝鮮敵視政策の延長、継承であると同時に、現政権勢力の隠せない対決本性の濾過なき露呈です。
これと時を同じくして、史上初めて日本本土に米軍の地上配備型中距離ミサイルシステムが電撃的に配備されて、わが国家を含む地域の核列強の領土の深部が米軍の恒常的な直接照準圏内に入る初の安保危険変数も追加されました。
敵手国の冒険的な誇示性軍事行動によって、地上と海上、空中の全領域で予測しがたい危険な状況が作り出され、核保有国間の対決レベルがかつてなく高まった現実が、まさにわれわれが直面している軍事・政治情勢の実相です。
このように現情勢はいつにもまして厳しいのです。
しかし、今の安保状況が史上最大に悪化していますが、わが国家の安全度、すなわち、安全係数はいつよりも高く維持されています。
時間が経つにつれて緊張状態は一層激化し、導火線に火が点いていますが、戦争防止、安全指数はむしろ以前よりさらに高まったという事実は、極めて重要なことを示唆しています。
それは、外部からのあらゆる安保上の挑戦に対処し圧倒するわれわれの核武力の抑止機能が十分かつ完璧に稼動しているということです。
言い換えれば、米国とその同盟国の増大する軍事的な力の使用に正比例するわが国家の物理的な抑止力の上昇強勢により、敵手国の戦争挑発意志が徹底的に抑止され、地域における力の均衡が保たれています。
私はこれについて確言し、敵もこれを否認しがたいでしょう。
客観的な情勢がいかに厳しくても、それを統制・管理し、調整できる主観的な要因、主体的な勢力が成長すれば、戦争は十分抑止されます。
われわれの核抑止力は、自らの絶え間ない急速な発展とその威嚇的な誇示によって、外部の軍事的脅威と侵略、攻撃から国家主権と領土保全、人民の生命・安全を守り抜くことのできる能力と信頼性を証明し、朝鮮半島と地域の安全係数を絶えず増大させ、敵手国をして万一の場合にもたらされる致命的な悪結果を恐れざるを得なくしました。
今日の現実は、物理的な力の備蓄を中断することなく加速化することに全力を尽くしてきたわれわれの奮闘が全面的に正しかったことを立証しています。
すでに明らかにしたように、強力な力による安全保障、平和守護はわれわれの不変の選択です。
われわれの絶対的な強勢を押しとどめる手段や方法は敵手国にはなく、今後も永遠に与えられないでしょう。
われわれは全てのことに対応する準備ができています。
対応にはいろいろな方法と原則があり得ますが、全てのことに備える準備ができています。
今から4年前、私はわが国家の尊厳と自主的な発展利益を守り、平和的環境と国家の安全を確実に保証するためには、対話にも対決にも全て準備されていなければならず、特に対決には一層手ぬかりのない準備を整えなければならないと明言したことがあります。
今年、米国と韓国に新たに登場した政権は、われわれとの対話の扉が開いている、関係改善を求めていると秋波を送っていますが、究極的にはわれわれの力を弱体化させ、われわれの制度を崩そうとする彼らの本性は絶対に変わっていません。
先日、彼らが何らかの「段階的非核化」という概念を持ち出しましたが、これで彼らはわれわれと対座する名分と基礎を自分の手でなくしました。
私は米国と韓国がわれわれと対座する必要性について、世人に認めさせる根拠があるとは思っていません。
「非核化」という概念は、すでにその意味を喪失しました。
われわれが核保有国になったのは、わが国家の生存か死滅かという岐路で取った必須不可欠の選択でした。
まさにそのために、われわれは核保有をいかなる場合にも手を付けたり、変えることのできない神聖かつ絶対的なものとして共和国の最高法に明記したのです。
今われわれに「非核化」を強要するのは、われわれをして違憲行為をしろということです。
いまなお、米国が音頭を取る「非核化」に同調する勢力は少なくありません。
そのような勢力は、朝鮮民主主義人民共和国の主権を公然と無視し、甚だしく侵害する行為を働いているのです。
われわれは違憲をすることができません。
われわれに「非核化」をする必要がありましょうか。
制裁の解除を求めるでしょうか。
とんでもない!まったく、とんでもないことです。
断言しますが、われわれにとって「非核化」ということは絶対に、絶対にあり得ません。
米国とその同盟国が10年、20年、いや50年、100年にわたって「非核化」を熱心に合唱しても、朝鮮民主主義人民共和国の核保有という事実は、彼らが好むと好まざるとにかかわらず、変わることなく存続するでしょう。
われわれの核保有は国法であり、われわれには国法を必ず守らなければならない法律的な義務があります。
核を放棄してこそ、良い暮らしができるという敵手たちのずるがしこい説教は、彼らが世界の至る所で引き起こしている流血事態によってもはや説得力を失いました。
核を放棄させ、武装解除をさせた後、米国が何をするかについては、すでに世界がよく知っています。
われわれは絶対に核を放棄しないでしょう。
敵対勢力の制裁は、われわれにより強くなれる学習効果を与え、いかなる圧迫にも抑え付けられない耐性と抵抗性を培わせました。
制裁解除に執着して敵手国と何かを交換するような交渉などはあり得ず、今後も永遠にあり得ないでしょう。
米国をはじめとする西側の覇権勢力がいまなお核を保有している朝鮮民主主義人民共和国に戦略的敗北を与え勝利できるという妄想から抜け出せないなら、制裁や力の示威によってわれわれを圧迫し屈服させることができると思うなら、それは誤算です。
選択権は彼ら自身にあります。
彼らが変わった現実を直視できず、いまなお「非核化」を云々しながら制裁と圧力を加え、無駄なことを続けようとするなら、したいままにさせておきましょう。
率直に言って、そうすればわれわれにはさらに有利です。
われわれが目的としたことをする時間がもっと増えるからです。
時間はわれわれの側にあります。
われわれは強力な政治強国らしく、目的とした通り経済を振興させ、さらに見逃すことのできない戦略的目標として軍事力の強化に邁進し、世界的な軍事強国としての地位を絶えず更新していくでしょう。
わが党と政府は、朝鮮民主主義人民共和国憲法と核兵器保有を永久化した核武力政策に関する基本法を変わることなく、寸分の狂いもなくしっかり守り、わが国家の最高利益を徹底的に保証していくでしょう。
われわれに対する外部からの核威嚇が終息しない限り、核を圧制の生存手段としている帝国主義勢力が存在する限り、われわれは現在と未来の国家の安全と人民の幸福を守り抜くことのできる軍事力強化の道程で絶対に立ち止まらず、絶え間ない力の強勢を継続的に志向していくでしょう。
敵対勢力がわが国の周辺で無分別な力自慢をむやみに続けては、われわれの忍耐力を刺激しかねないことを意識すべきでしょう。
われわれの戦争抑止力は今のところ行使されており、私はこの抑止力の第一の使命が喪失されないよう望んでいます。
もし喪失されるときには、抑止力の第二の使命が稼動します。
私はすでにそれについて触れたことがあります。
抑止力の第二の使命が稼動すれば、韓国と周辺地域の同盟国の軍事組織及び下部構造はまたたく間に崩壊するでしょうし、これはすなわち壊滅を意味します。
私はこのような危険な事態の発展を絶対に望みません。
もし、米国が荒唐無稽な非核化執念を取り払い、現実を認定した上でわれわれとの真の平和共存を願うならば、われわれにも米国と対座できない理由はありません。
私は今も、個人的には現米大統領トランプに良い思い出を持っています。
この機会を借りて、韓国との関係に対するわれわれの立場をより明白にしたいと思います。
われわれには韓国と対座することがなく、どんなことも共にしないでしょう。
一切相手にしないということを明らかにします。
われわれと大韓民国はこの数十年間、国際社会において事実上、二つの国家として存在してきました。
朝鮮半島に地球上の最も敵対的な二つの国家、戦争中の二つの交戦国が鋭く対峙してきたのは厳然たる現実です。
外部勢力によって強要された分裂の悲劇を解消し、一つの領土で自主的に生き、発展しようとする全同胞の志向にあくまでも反対し、朝鮮半島の半分の地に単独政府を作り上げたのは、他ならぬ大韓民国の初代大統領であったリ・スンマンとその一味でした。
リ・スンマンは1948年7月に公布した最初の大韓民国憲法に「大韓民国の領土は朝鮮半島とその付属島嶼とする」という文句を明記することで、わが国家に最も敵対的な生まれつきの本性を成文化しました。
3年間の戦争が終わった1953年に締結された朝鮮停戦協定は、戦争が完全に終結していない状態で朝鮮半島に現に二つの交戦国が存在するということを国際社会の面前で公式に確認し、1991年には朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国が国連にそれぞれ独立的に加入することによって、国際的に完全に二つの国家として定着するようになりました。
われわれが韓国を他国、最も敵対的な国家として規制した事実は、今になってにわかに下した判断によるものではありません。
何も新しいものではありません。
事実をそのまま受け入れただけです。
最も敵対的な国家だというのは、彼らが最も敵対的な反共和国敵対行為の歴史を歩んできたからです。
戦後、「フォーカス・レンズ」から始まった対朝鮮戦争演習は、「フリーダム・ボルト」「ウルチ・フォーカス・レンズ」「チーム・スピリット」「キー・リゾルブ」「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」などさまざまな看板を取り換えながら一日も欠かさずヒステリックに強行され、今日に至っては「ウルチ・フ リーダム・シールド」「フリーダム・エッジ」のような全方位的な核戦争演習に一層凶悪に変異しました。
朝鮮半島に史上初めて1000以上の各種の核兵器を搬入して大韓民国全域を極東最大の核前哨基地、核火薬庫に変えていた韓国が、今は朝鮮半島に米国の3大戦略資産など膨大な先端武力装備は言うまでもなく、NATOをはじめとする西側の武力まで時を選ばず引き入れて戦争ヒステリーを起こしています。
外部勢力と結託した大韓民国の無分別な反共和国軍事的妄動によって、朝鮮半島は今すぐ戦争が勃発しても不思議なことが一つもない恒常的な戦争危険地域となりました。
これまで大韓民国で政権が10余回も替わり、憲法は9回も改正されましたが、わが共和国に対する侵略と併呑を目標とした憲法の領土条項が変わったことはなく、国家保安法も何回も修正されましたが、反共和国敵対意識が集中的に反映された条項は助詞一つ変わっていません。
われわれは、大韓民国の歴代の執権者が追求することをうんざりするほど目撃してきました。
ほぼ80年間にわたる朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国の激しい対決歴史と現実は「民主」を標榜しても、「保守」のベールをつけても、われわれの体制と政権を崩壊させるという韓国の生まれつきの野望は変わったことがなく、また絶対に変わることもあり得ず、敵はやはり敵であることをはっきりと示しています。
特に、国益の見地からしても、われわれは政治、国防を外部勢力に依存した国と統一する考えは全くありません。
大韓民国は各分野が米国化した半身不随の奇形体、植民地従属国であり、徹底的に異質化した他国です。
水と火が相容れないように、自主政治と事大主義的売国政治が合致することはあり得ず、自衛国防と従属国防が併合されることはあり得ず、自立経済と植民地下請経済が結合することはあり得ず、社会主義文化とヤンキー文化が調和することはあり得ないというのはあまりにも理の当然です。
徹底的に異質化したばかりでなく、完全に氷炭相容れない二つの実体の統一というのは、結局一つがなくならずには成立することができないものです。
断じて統一は不必要です。
このたび、大韓民国に新登場したリ・ジェミョン政府が以前の政権との差別化のためにわれわれに何らかの「関係改善」だの、「平和」だのといって「融和路線」を唱えていますが、本質上変わったことは何もありません。
「吸収統一」の野望の面では、むしろ反共和国政策を国是とした以前の悪質「保守」政権も舌を巻くほどです。
前では「南北関係を必ず復元」するために「忍耐力をもって一つ一つ信頼の塔を築いていく」と喧伝し、裏では相手に対する核先制攻撃を狙った核作戦演習、多領域合同軍事演習のような侵略的な戦争試演を拡大・強化し、対決の障壁をより高く築いています。
実際、リ・ジェミョン政府が誕生して初めて議決した来年度の予算案には軍事費を8.2パーセントも増やすと反映されていて、反共和国対決ヒステリーで悪名を轟かせたユン・ソクヨル政権をはるかに凌いでいます。
最近には、われわれの体制を認め、「吸収統一」を追求せず、平和的に共存するという声を上げていますが、数日前、執権者の本音を彼の国家安保室長が極めて正確に説明しました。
彼は17日、何らかの懇談会という席上で「朝鮮半島の非核化は、韓国や米国が伝統的に持っている最終的な目標であり、誰かがこれを好むと好まざるとにかかわらず、その目標には変わりがない」と、われわれの体制、われわれの憲法を全面否定する妄言を並べ立てました。
敵は今、対話の中断が持続するほど「北韓の核、ミサイル能力は一層強化」されるとし、対話を速やかに再開すべきだと公然と騒いでいます。
現執権者のいわゆる「中断―縮小―非核化」という「3段階の非核化論」もやはりわれわれの武装解除を夢見ていた先任者たちの「宿題帳」から書き写したコピーに過ぎません。
このような敵対国と統一を論じるというのは、完全な執着と執念の表現であるばかりで、そのように固執するからといって、現実的に変わるものは何もありません。
われわれと韓国が統一されることがありましょうか。
このように宿敵である二つの国家が統一されたことが世界史にありましたか。
どちらの一つがなくならずには実現できない統一を、なぜわれわれがする必要があるのでしょうか。
われわれは明らかに、われわれと韓国は国境を挟んだ異質的な、決して一つになれない二つの国家であることを国法に明記するでしょう。
朝鮮民主主義人民共和国政府は今後も、国家の自主権と安全、根本的利益をしっかりと守り、最も責任ある姿勢で朝鮮半島と地域の平和と安全を強力に促進するでしょう。
代議員の皆さん!
共和国政府に提起されている諸課題を実行する上で代議員の皆さんの権能は決して軽くないし、このように直接国政に参加する栄誉は、皆さんの責任ある役割に対する党と人民の大きな期待となります。
人民から選出されて国政を委任され、人民への奉仕を決意した代議員たちは、人民の信頼を大切に胸に秘め、より積極的かつ献身的な奮闘によって国家政策の施行を徹底的に保証し、忠実な国政活動結果によって自分の活動を国家と人民の前で総括すべきです。
そのためにはまず、自ら国家政策に対する正しい認識を持ち、それに基づいて自分の地域の住民、自分の単位の人々に解説もし、国家政策の実行において率先垂範しなければなりません。
重要なのは、自分の部門と単位に示された党と国家の政策を、緻密な作戦と実質的な仕事の手配、頑強な実践力をもって一つも欠かさず完璧に実行していくことです。
代議員なら国家政治活動家らしい見識と品格を身に付け、民心を主導しながら集団の中に団結と闘争の雰囲気を鼓吹するとともに、人民のための良いことを探してやり遂げることを習慣化し、国家の法規範を徹底的に遵守し、生活を質素にして大衆の尊敬と信望を失ってはなりません。
全ての代議員が一層奮励努力するとき、党と国家、人民に出す立派で誇らしい成果は引き続き達成されるでしょうし、第9回党大会へ向かう聖なる闘争道程には皆さんの姿と足跡がはっきりと刻まれるでしょう。
わが党と共和国政府は、崇高な理想と不屈の闘争によって、人民の大きな信頼をさらに強固なものにし、人民の宿願を叶える自信と力を不断に養って、各段階の重い任務を必ず完遂するでしょう。
同志の皆さん!
朝鮮労働党と共和国政府、そしてわが人民にとって絶対の生命線は、社会主義路線に変わることなく忠実であり、社会主義の旗印をより高く掲げていくことです。
まさにわれわれが自ら選択し、血と汗を惜しみなくささげて守り、輝かせてきた社会主義の優越性と生命力が歴史と現実によって検証されたからです。
わが人民は、劇的な運命転換とあらゆる困難を体験してきた日々に、社会主義を何らかの理念や政治方式より人生の要求として受け入れており、自分の肌で感じる一つ一つの福利、そして互いに助け合い導き合いながら苦楽を共にする集団主義的生活と、日増しに富強・繁栄する祖国の姿から社会主義と自分の運命は不可分の関係にあるということを深く実感しました。
わが党と政府には、人民が自ら選択し信頼し前進させていく社会主義、人民自身が真理と見なし、生命以上に大事にする社会主義を放棄する権利はなく、必ずわれわれの方式でさらに発展させ、絶えず大きな勝利へと導かなければならない義務があるのみです。
わが党と政府の政治基調にはいささかの変色も、脱線もないでしょうし、われわれは必ず人民の志向であり理想である社会主義をしっかり守り、前進させることによって、国家の偉大な興隆と人民の無限の福利を一層増やしていくでしょう。
聖なる理念に忠実な英雄的人民の非常な愛国的熱意と底知れない創造力に依拠して前進するわれわれの偉業は必勝不敗であり、社会主義わが国家の発展・繁栄の歴史は連綿と引き継がれるでしょう。
代議員の皆さん!
われわれの偉大な歴史であり、栄誉であり、真の未来である社会主義偉業を最後まで完遂しましょう。
われわれの崇高な理想と美しい夢がこもった社会主義の旗印を高く掲げ、共和国の尊厳と全面的隆盛のために力強く闘っていきましょう。
偉大なわが祖国――朝鮮民主主義人民共和国万歳!