/ 政治 - 為民献身
兄弟の支配人
 二面が海に面している朝鮮は水産資源にも恵まれています。
 それで、もっと多くの魚を獲って人民の食生活を潤そうと、水産事業所同士の競争も行われていますが、その過程で兄弟の支配人についてのエピソードも生まれました。
 2016年11月16日、敬愛する金正恩総書記が東海岸地区に国内の水産事業所のモデルに建てられたある水産事業所を訪れた時のことです。
 総書記は支配人に現在の漁獲実績について聞きました。
 支配人の答えを聞いた総書記は、すごい、この頃は夕刻ごとに届くここの漁獲実績の報告が一日中の疲れをけろっとほぐしてくれると大らかに笑いました。
 そして、この事業所の漁獲実績が一番高いが、これからも1位を譲ってはならないと力づけました。





 各水産事業所に近代的な漁船を送り、豊穣な秋のように海でも大漁をもたらすよう、紅葉の意味の「タンプン」と言う漁船の名もつけた金正恩総書記でした。
 人民に魚を充分食べさせるためいつも腐心したので、漁獲実績が報じられる夕刻の時間を待ちに待ったのです。
 その日、総書記は魚がいっぱい積まれている野外揚陸場で滝のように流れ落ちる魚を微笑ましく眺めて、今、東海で魚をたくさん獲っているので、西海岸地区でも魚を充分食べている、この前に視察した人民軍のある島の防御隊にも魚があったと言いました。
 そして、その部隊直属の水産事業所でも魚をたくさん獲っているようだが、一度行って見るつもりだと言いました。
 この時、同行した一人の幹部が、その水産事業所の支配人がこの人の弟ですと、傍にいる支配人を指しました。そして、二人は兄弟の間にも水産事業所別の競争では譲りません、と付け加えました。
 両事業所の支配人が兄弟であることを知った総書記は、兄弟の支配人が競争では譲らないという話を楽しげに聞いて、高い実績で兄が先立つべきだと励ましました。
 生活では親しくて、温かくいたわり合う兄弟だが、仕事ではいつも先を譲らない負けず嫌いの二人でした。それで、互いに漁獲競争に勝つと競い合って、漁場の秘密も知らせなかったという面白いエピソードも生まれたのです。
 その後、総書記は人民生活に直結する水産部門をしっかり支えている兄弟の支配人を、機会あるたびに高く評価しました。
 自分の持ち場にしっかり就いている人なら、誰であれ、愛国の道を一途に進むよう信頼を寄せ、恩愛の限りを尽くす金正恩総書記です。
 今も、兄弟の支配人は船倉に魚を満載して、大漁の旗をなびかせながら、漁港に入っています。