この度のテスト発射は、朝鮮民主主義人民共和国を敵視するアメリカと追従勢力の軍事的挑発行為がいつになく著しくなって、朝鮮半島と地域の軍事安保形勢が冷戦時代をしのぐ核危機の局面に差し迫った由々しい時期に、朝鮮労働党中央軍事委員会の戦略的判断と重大な決心によって行われました。
この4月、共和国との核対決の綱領である「ワシントン宣言」を作り上げたアメリカは、アメリカ・日本・南朝鮮の「3者核同盟」の母体となるアメリカ・南朝鮮「核協議グループ」会議を通して、公然と共和国に対する核兵器使用を企んでおり、アメリカ戦略戦力の「可視性」増大の名の下、原子力潜水艦と核戦略爆撃機を朝鮮半島と周辺に頻繁に出没させ、地域の情勢を史上初めての核戦争寸前へと追いやっています。
さらに由々しいのは、共和国の主権領域を侵犯してまで、極めて挑発的な空中スパイ行為を続けているアメリカが40年ぶりに初めて戦略核を搭載した原子力潜水艦を南朝鮮に投入して、朝鮮半島地域に核兵器を再搬入しようと企んでいることです。
朝鮮半島と北東アジア地域に新しい連鎖的な核危機を招きかねないアメリカと南朝鮮の狂気じみた対決企図がこれ以上許せない臨界点に差し掛かった目下の情勢は、朝鮮民主主義人民共和国にして敵対勢力の無謀な政治的・軍事的挑発を物理的力で抑止し、自国を固く守るための自衛力の強化、自衛の核戦争抑止力向上に一層拍車をかけることを求めています。
朝鮮労働党
テスト発射は、新型の大陸間弾道ミサイル兵器システムの技術的信頼性と運用の頼りがいを再確認することを目的にして行われました。
テスト発射は、周辺諸国の安全と領内飛行中の多段分離の安全性を考慮して、第1段は標準弾道飛行の方式に、第2、第3段は高角飛行の方式に設定し、最大射程体制での兵器システムの各系統別の技術的特性を確証する方法で行われました。
一瞬、われわれの力、われわれの技術が込められた戦略兵器の実体を世界に知らせる荘厳な爆音が湧き上がり、巨大な胴体が赤い火を吐きながら、大地を蹴立てて宇宙万里へ打ち上げられました。
新型の大陸間弾道ミサイルのテスト発射は、周辺諸国の安全にいかなる否定的影響も及ぼしませんでした。
発射したミサイルは、最大頂点高度6648.4キロメートルまで上昇し、距離1001.2キロメートルを4491秒間飛行して、朝鮮東海の公海上の目標水域に正確に弾着しました。
テスト発射を通じて確証されたすべての新記録は、新型の戦略兵器システムの能力と信頼性、軍事的効用性の証となり、共和国の核戦略武力の信頼性に対する疑いない検証となります。
国家核武力建設の展望計画によって、朝鮮民主主義人民共和国の戦略武力が装備し、運用するこの新型の大陸間弾道ミサイル「火星砲・18」型の兵器システムは、 共和国をターゲットにした様々な核戦争の脅威と挑発的な侵略行為をことごとく抑止し、圧倒的に対応して、共和国の安全を頼もしく守る最も強力な中核の主力 手段としての使命と任務を果たします。
そして、敵対勢力によって朝鮮半島の安全環境が刻一刻由々しく脅かされている不安定な目下の情勢は、第8回党大会が示した核戦争抑止力強化の路線の実行に一層力強く邁進し奮闘することを求めているとし、より発展的で効用的な信頼できる兵器システムの開発を持続的に推し進めようとの朝鮮労働党と共和国政府の戦略的路線と方針にはいささかの変化も、動揺もないだろう、と改めて明言しました。
また、現実が見せるように、敵対勢力の軍事的脅威と挑戦が著しくなるほど、国家防衛力の強化のためのわれわれの前進行路にはより驚くべき出来事だけが絶えず印されると言うのが公認された法則だ、アメリカ帝国主義と南朝鮮傀儡集団が分別のない共和国敵視政策の恥ずべき敗北を絶望の中自認し、諦めるまでより強力な軍事的攻勢を連続的に取るだろう、と再三確言しまし た。