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人・プロフィール
映画人のファン・ヨンイルさん
 朝鮮の映画史に名を連ねる才能ある俳優の中には、人民俳優の称号を受けたファン・ヨンイル(1919.5.20.-1989.3.6.)さんもいます。
 ハムギョン南道ホンウォン郡の貧しい家に生まれたファンさんは、チュチェ28(1939)年7月、演劇界に足を踏み入れました。
 しかし、日本帝国主義者の植民地支配の時と国の解放後、南朝鮮でのファンさんの俳優生活は進歩的な芸術団体に対する弾圧のため、紆余曲折を経なければなりませんでした。



 1950年代の祖国解放戦争の時、ソウルが解放された後、ファンさんは、当時の朝鮮人民軍芸術劇場の俳優として入隊し、その時から真の意味でのファンさんの俳優生活が始まりました。
 チュチェ55(1966)年6月、ファンさんは、映画俳優に転職しました。
 その後、偉大な金正日国防委員長の細心の指導の下に、スターとしてだけでなく、悪役も上手にこなす貫禄がある俳優に成長しました。
 ファンさんは、「成長の道」、「ホン・ギルトン」、「見えない要塞」、「新しい政権の誕生」など、数多くの劇映画で多様な人物相をユニークに創造しました。



 特に劇映画「アン・ジュングン、伊藤博文を撃つ」で伊藤博文の役を担当したファンさんは、侵略者の狡猾な本性をビビッドに描いた素晴らしい演技を見せました。
 ファンさんは、場面の一つ、台詞の一つも疎かにせず、完璧を期するため精魂を傾けた情熱家でした。
 流暢で洗練された話術、豊かな体験と深い探求に基づいたファンさんの演技はどれもが個性豊かなものでした。
 人民俳優の称号を受けたファン・ヨンイルさんが残した印象深い映画の場面と共にその名は今も人民が記憶しています。